• ホーム
  • ニゾラールの有効成分、ケトコナゾールとは?

ニゾラールの有効成分、ケトコナゾールとは?

脚にクリームを塗っている女性

水虫に効果的な治療薬にニゾラールがあります。
ニゾラールはカビの一種の真菌に効果を発揮する抗真菌薬で、塗り薬なので体内に吸収されないため副作用も少なく安全な治療薬です。

ニゾラールの有効成分はケトコナゾールで、抗真菌薬のひとつで真菌に作用して増殖を抑えることが可能です。

ニゾラールは水虫の治療に使われていますが、他にも皮膚カンジダ症や脂漏性皮膚炎などにも有効な薬で、クリームとローションタイプがあります。
どちらも効果は同様ですが、使用感は異なります。
クリームの場合には使用した部分がべとつきますが、ローションはすぐに浸透して皮膚がべとつくことはありません。
脂漏性皮膚炎などの毛がある部分に使用する場合には、毛が多いとクリームでは上手に患部に塗ることができない場合もあるので、頭部はローションが適しています。
浸透力はローションはクリームに比べると浸透力が高いのですが、刺激も強くなります。
皮膚が角化している場合にはローションは適していますが、傷があると刺激を感じることがあります。
また患部が乾燥していない状態にはクリームを使うと良いです。

海外ではニゾラールのクリームとローション以外にシャンプーがあります。
通常使用しているシャンプーの代わりに使うことで頭皮の真菌に効果を発揮することが期待できますが、シャンプータイプは日本では認可されていないため、安全性は確認されていません。
個人輸入代行の通販サイトで購入することもできますが、安易に購入して使用することは自己責任となり、オススメできない方法です。

ニゾラールで効果が期待できる症状は、水虫です。
水虫は白癬菌が皮膚に感染する病気で、皮膚が硬くなったり、水疱が出来たり皮膚が剥がれるなどの症状があらわれます。
また医療保険での使用が認められているので、市販の水虫の塗り薬を使うよりも医師に診断してもらって、ケトコナゾールが有効成分で副作用が少ないニゾラールを治療薬を処方してもらう方が結果的に費用は安い場合があります。

ケトコナゾールの効果とは

ニゾラールの有効成分はケトコナゾールです。
ケトコナゾールの構造からイミダゾール系抗真菌薬と言われています。
ケトコナゾールの効果は、真菌の増殖に必要な物質の合成を邪魔する効果が期待できます。

真菌は細胞膜に覆われており、細胞膜は真菌を作るためには必要なもので、細胞膜がないと増殖することも出来ません。
細胞膜はエルゴステロールという物質が使われ、エルゴステロールを合成することが可能です。
ケトコナゾールはエルゴステロールになる前に合成を邪魔することができるため、真菌の増殖を防ぎます。
この効果でニゾラールは白癬菌の増殖を抑えることができ、水虫の治療ができます。
エルゴステロールは人の体には存在せず、ヒトの細胞に同様の作用を発揮する事はありません。

ケトコナゾールが有効成分のニゾラールを水虫治療に使用する場合、肌に潜んでいる白癬菌を全て退治する事が必須です。
一度薬を塗布するだけでは完治は難しく、患部の皮膚が全て体の代謝によって入れ替わるまで2~3ヵ月はかかるため、その期間は継続して薬を塗り続ける事が大切です。
ニゾラールを水虫に塗ると数日で効果があらわれることがあり、2週間程度で皮膚の症状が治まり完治したように見える場合があります。
この状態はニゾラールで肌の表面が殺菌され、一時的に症状が収まっている状態です。
水虫を全て殺菌できた状態ではないのでここで治療を止めてはいけません。
白癬菌は肌の奥深くに潜んでいる場合もあるので殺菌は難しいものです。
ケトコナゾールが有効成分のニゾラールを塗ると水虫の活動を邪魔し増殖できずに症状は進行しませんが、この状態を維持しながら皮膚の入れ替えを待つと、皮膚の奥にいた白癬菌が押し出されるため、完治するためには根気よく2~3ヵ月は継続して使用することが重要なポイントです。
ニゾラールクリームで水虫が治る、ニゾラールローションで水虫が治るというのは実証済みの事実ではありますが、ケトコナゾールが体質的に合わない方もいます。
ニゾラールが自分には合わないと感じた場合は、他の薬を使用してみることをおすすめします。

関連記事
水虫の代表的な症状とは 2019年09月30日

水虫には足にできる水虫や爪にできる水虫、足以外にできる水虫があり、症状は白癬菌がどの部位に感染するかによって異なります。足にできる水虫には趾間型・小水疱型・角質増殖型の3種類があり、その症状は下記の通りです。1.趾間型:足の指の間にできることが特徴で、まず足の指の間が赤くなり、その後白くふやけて水ぶ...

水虫に似た症状が現れるもの 2019年12月08日

皮膚が痒くなったり赤くなったりして辛い症状が出る水虫ですが、そんな水虫に似た症状がある病気はたくさんあります。たとえば、汗疱性湿疹、疥癬、掌蹠膿疱症、皮膚カンジダ症、湿疹、そして皮膚炎などです。これらを自身の判断で水虫だと思って市販の治療薬などを使って治療していたら、実は違っていたという話はよくあり...

水虫にならないための対策 2019年11月09日

現在、水虫に悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。暑い季節や湿度が高い夏の季節には、特に水虫の症状に悩まされる人が増える傾向にあります。その理由として、水虫の原因が菌にあるということが挙げられます。白癬菌という菌が、足で増殖することによって痒みなどの症状が現れます。また、水虫の原因となる白癬...

なぜ水虫になるのか、その原因とは 2019年10月20日

水虫に悩む方はどうして水虫になってしまうのか、その原因を知っておくことで有効な対策をとることが出来ます。虫という名前で勘違いをされてしまいがちですが、水虫は菌が原因で起こります。水虫を引き起こす菌白癬菌というカビの一種が引き起こしますが、なぜ足を中心に症状が出るのかというと、カビの一種のためじめじめ...

水虫治療薬にはどんな種類があるか 2019年09月15日

水虫の治療薬には塗り薬やスプレーから飲み薬までたくさんの種類が存在します。患部がどこかや症状がどれくらい進行しているか、水虫に感染している人の年齢などに合わせて使える治療薬は変わってきます。塗るタイプのもので一番よく見かけるのはクリーム剤と呼ばれるものです。これは乾くのに時間がかかってしまいますが、...